全国の臨床研修指導医の皆さん!EBM教育に関心をお持ちの皆さん!
平成16年4月からいよいよ臨床研修が必修化されますが、新しい医師臨床研修制度では研修医がEBMの考え方と実際の方法を身につけることを医師の基本的臨床能力の一つとして非常に重視しています。EBM普及のための研究開発については、これまで厚生労働省技術開発室が重点的に支援推進してきましたが、厚生労働科学研究「臨床研修医を対象としたEBM普及支援のためのシステム開発に関する研究」班では、平成12年度以来、EBM教育カリキュラムと教材の開発を行ってきました。
研修医の間にEBMの考え方を定着させるには、何よりも指導医の先生方にEBMの考え方と実践法、さらに教育技法を身につけていただくことが最重要であり、研究班活動の一環として、昨年に引き続き、研修指導医のための講習会(Training of Trainers)を企画しました。
講師陣には現在EBM普及の第一線で活躍中の方々ばかりをお願いしています。EBM教育に関心をお持ちの研修指導医の先生方は是非ふるってご参加ください。
小泉俊三(主任研究者) 佐賀大学医学部附属病院総合診療部教授
長谷川敏彦 国立保健医療科学院政策科学部長長谷川敏彦
国立保健医療科学院政策科学部長
第3回EBM指導者講習会(ワークショップ)
日時:平成16年2月14日(土)午前11時から平成16年2月15日(日)午後5時まで
場所:健保会館「はあといん乃木坂」 東京都港区南青山1-24-4 電話03-3403-0531
受講料:無料(但し、資料代 5,000円を申し受けます。)
講習会(ワークショップ)のスケジュールと内容については下記を参照ください。
第3回EBM指導者講習会日程
目的: | 新任の研修医が臨床研修の場でEBMを実践出来るように、EBM基礎コースのカリキュラムを自分の病院で作り、 その内容を教えることが出来る。 |
対象:研修指導者 | 人数:約40名 |
講師:6〜8名 | 期間:2日間(実質16時間) |
時間 | 内容 |
講師 |
11:00-11:15 |
はじめに---臨床研修必修化とEBM |
小泉(佐賀大学総合診療部) |
11:15-12:45 |
EBM---今何故必要か |
長谷川(敏) |
12:45-13:30 |
昼食 |
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13:30-14:45 |
院内症例検討会でのEBM――解説と実例紹介 |
名郷(横須賀市立うわまち病院) |
14:45-15:00 |
休憩 |
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15:00-15:30 |
教え方を教える――症例への応用(1)疑問の定式化――解説 |
福岡(国立名古屋病院) |
15:30-16:00 |
グル−プ実習―――症例シナリオの検討 |
ファシリテータ |
16:00-16:30 |
全体発表と討論 |
福岡 |
16:30-16:45 |
UpToDate と Ovid製品 |
ユサコ株式会社 |
16:45-17:00 |
休憩 |
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17:00-17:20 |
Cochrane Collaboration (コクラン共同計画) |
五十嵐(東大薬学部・津谷研究室) |
18:00-18:45 |
夕食 |
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18:45-19:30 |
グループ実習(診療ガイドライン評価〈AGREE〉) |
ファシリテータ |
19:30-20:00 |
全体発表と討論 |
ファシリテータ |
20:00-20:45 |
生物統計学 |
鎌江(神戸大都市安全医学) |
20:45-21:00 |
第1日目のまとめ |
ファシリテータ |
時間 | 内容 |
講師 |
08:00-09:30 |
グループ実習((2)エビデンスの収集〈文献検索〉) |
福岡 |
09:30-10:00 |
全体発表と討論 |
福岡 |
10:00-11:00 |
臨床疫学 |
平尾(香川大学公衆衛生学) |
11:00-11:15 |
文献の批判的読み方―解説 |
山城 |
11:15-12:45 |
グループ実習 |
ファシリテータ |
12:45-13:30 |
昼食 |
|
13:30-14:00 |
グループ発表と全体討論 |
山城 |
14:00-14:15 |
休憩 |
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14:15-15:15 |
NBMとは―「病気」体験と患者中心の医療―講演 |
葛西(北海道家庭医療学C) |
15:15-15:30 |
EBM基礎コース開発−カリキュラムと教材作成 |
小泉 |
15:30-16:15 |
グループ実習 |
ファシリテータ |
16:15-16:45 |
グループ発表と全体討論 |
ファシリテータ |
16:45-17:00 |
質疑応答と全体のまとめ |
長谷川(敏)、小泉 |