全国の臨床研修指導医の皆さん!EBM教育に関心をお持ちの皆さん!
平成16年4月から卒後臨床研修が必修化され、医療の現場に新しい風が吹きつつあります。
新制度では医師の基本的臨床能力の一つとして、2年間の初期臨床研修期間中に、研修医がEBMの考え方と実践法を身につけることを特に重視しています。EBMの普及を目指す研究に関しては、これまで厚生労働省技術開発室が重点的に支援してきましたが、厚生労働科学研究「臨床研修病院における患者の安全向上に寄与するEBM教育企画の開発に関する研究」班では、平成12年度以来の先行研究班の成果を受け継ぎ、臨床研修病院においてEBMを普及させるための研究活動を展開しています。
研修医の間に診療態度としてのEBMを定着させるには、何よりも指導医の先生方にEBMの考え方と実践法、さらには教育技法を身につけていただくことが最重要であり、今年度も臨床研修指導医のための講習会(Training of Trainers)を企画しました。講師陣には現在EBM普及の第一線で活躍中の方々ばかりをお願いしています。
また、この講習会は、ワークショップ形式で、医療安全、カリキュラム・プランニング等の内容も網羅し、前回(第3回)から厚生労働省医政局より臨床研修指導医講習会としての認定を受けております。
EBM教育に関心をお持ちの臨床研修指導医の先生方は是非ふるってご参加ください。
小泉俊三(主任研究者)
佐賀大学医学部附属病院総合診療部教授長谷川敏彦
国立保健医療科学院政策科学部長
第4回 臨床研修指導医のためのEBM講習会(ワークショップ)
日時:平成16年11月27日(土)午前11時〜平成16年11月28日(日)午後5時
場所:健保会館「はあといん乃木坂」 東京都港区南青山1-24-4 電話03-3403-0531
受講料:無料(但し、資料代 5,000円を申し受けます。)
講習会(ワークショップ)のスケジュールと内容については下記を参照ください。
時間 |
内容 |
講師 |
---|---|---|
11:00−11:30 |
アイスブレーキング―新医師臨床研修制度とEBM |
小泉 |
11:30−12:45 |
EBM--今何故必要か--医療における安全管理とEBM |
長谷川(敏) |
12:45−13:30 |
昼食 |
|
13:30−16:00 |
院内症例検討会でのEBM |
名郷
(横須賀市立うわまち病院) |
16:00−16:40 |
UpToDateとPubMed Ovid製品 クリニカルエビデンス |
ユサコ他、日経Medical |
16:40−17:00 |
操作演習 |
ファシリテータ |
17:00−18:15 |
医学判断学 |
長谷川(敏) |
18:15−19:15 |
夕食 |
|
19:15−19:45 |
臨床疫学 |
平尾 |
19:45−20:00 |
休憩 |
|
20:00−20:45 |
生物統計学 |
鎌江 |
20:45−21:00 |
第1日目のまとめ |
ファシリテータ |
時間 |
内容 |
講師 |
---|---|---|
08:00−08:20 |
「教え方を教える」―EBMの5ステップ:応用編 |
福岡(名古屋大学救急部) |
08:20−09:00 |
グル−プ実習(1)〈症例シナリオの検討と疑問の定式化〉 |
ファシリテータ |
09:00−09:30 |
グループ発表と全体討論(1) |
福岡・山城 |
09:30−09:40 |
ステップ2:エビデンスの収集――解説 |
福岡・山城 |
09:40−10:30 |
グループ実習(2)〈文献検索――コンピュータ操作他〉 |
ファシリテータ |
10:30−11:00 |
グループ発表と全体討論(2) |
福岡・山城 |
11:00−11:20 |
ステップ3:文献の批判的読み方―――解説 |
山城・福岡 |
11:20−12:00 |
グループ実習(3)〈文献の批判的読み方〉 |
ファシリテータ |
12:00−13:00 |
昼食 |
|
13:00−13:45 |
グループ発表と全体討論(3) |
山城・福岡 |
13:45−15:00 |
NBMとは――「病気」体験と患者中心の医療――講演 |
葛西(北海道家庭医療学C) |
15:00−15:15 |
EBM基礎コース開発−カリキュラム開発と教材作成 |
小泉 |
15:15−16:00 |
グループ実習(目標(GIO,SBO)・方略・評価の作成) |
ファシリテータ |
16:00−16:30 |
グループ発表と全体討論 |
小泉 |
16:30−17:00 |
質疑応答と全体のまとめ(振り返り) |
長谷川(敏)、小泉 |